Wordにぶちこまれた画像の圧縮率を検証する(Microsoft Office Word)
ワシのこの一眼レフで撮った写真がこんなに汚いわけないじゃろうが〜!お前んところのオペレーターは無能じゃ!!!
そんな風に怒鳴り込まれることが稀にある。非常に悲しい話です。
しかし我々の手元にあるのは、その写真がぶちこまれたwordファイルのみである。そうなると元画像をよこしてくださいという話なのだが、元画像って何なんじゃ〜そもそもワシの一眼レフはな1600万画素なんじゃぞどうなっとんじゃ〜〜〜!とかいう状況になる。これに際し、いや実はwordに貼り込まれますと画像が圧縮されます、なのでwordに貼り込まない状態でいただけますでしょうか?等というやりとりが発生する。
しかし、そもそもどれぐらい圧縮されているのだろうか。我々もアバウトにしか把握してない。とにかくそこそこ汚いというイメージ先行で話しがち。なので調べてみました。
検証のため、とりあえず700pixel/inchの巨大なカニ画像を用意し
wordに貼り込む
なお、二個画像が並んでいるのは、pngとjpgで挙動が違うかもしれないと思ったからだが、特に変わらんかった。
準備は整ったので、ここから画像を抜き出して圧縮率を見ていく。
ちなみに、wordに貼り込まれた画像を取り出す方法は大別すると2つあるが、裏口から紹介すると、ファイルの拡張子をzipに変更したあとそれを解凍し、その中の階層をword > mediaと辿るルートである。
jpgはなぜか拡張子がjpegになってたり、ファイルの日付も1980年とかになってるが細かいことは気にしない。この場合、画像の解像度は、330ppi以上の元画像は330ppiに、それ以下のものは元々の解像度に固定される。
次に王道の方法。対象画像を右クリックして、「図として保存」を選択し、そこから拡張子を選択する手段。
二枚目の画像下部に「ファイルの種類:」というプルダウンメニューがあるが、ここからjpg、png、gif、pdf、bmpと書き出し形式を選択できる。結論だけ言うと、jpg、gif、bmpは一律72ppiに、pngは150ppiに、pdfは350ppiに(?)書き出される。なお、pdfのみ?とついているのは、photoshopで開いた場合、読み込みオプションがまず開かれるからで、弊社のphotoshopの作業環境がデフォルトで350ppiであるのと関係があるかもしれないからだ。この辺りは、明日でもまた作業環境を変更して検証してみる必要がある。
72ppiというのは、Webならいけるのかもしれないが、ムービーならそこそこ厳しく、印刷なら完全にアウトな基準である。結論としては、印刷基準では、先述の裏口ルートで書き出した際の330ppiは場合によっては誤魔化せるレベル、右クリックで図としてpdf保存が要検証だが使用可能レベルと一旦は言えるだろう。
なお、Excelでも今日とりあげたのと同様の方法で貼り込み画像を取り出すことは可能だが、圧縮率の挙動がかなり違うので、後日また検証を行いたい。
→0816追記:書きました